収入の減少や老後の備え、事業資金不足など、家にまつわるお金の悩みは多岐にわたります。そんなとき、やむを得ず自宅を売却するしかない…と諦めていませんか?
実は“リースバック”という方法を活用すれば、今の家に住み続けながら負債や資金難を解決できる可能性があります。本記事では、リースバックを上手に使って家と暮らしを守った5つのストーリーをご紹介します。

リスタート株式会社 代表取締役 峯元 竜
建設業個人事業主を7年経営後、不動産業を12年間経験。2017年の独立開業後、事業の負債を抱えながら働きつつ 副業を掛け持ちしていた経験をもとに、依頼者目線で課題解決に取り組む。
任意売却やリースバックを通じて、一人でも多くの依頼者が安心して新しい生活をスタートできるよう支援。また独自のネットワークを活かし、複雑な金融機関との交渉や、迅速な売却サポートにも強みを持つ。
事例①:自己破産手続きとリースバックを同時に進め、母親と住み慣れた家を守ったケース
ご依頼前の状況と抱えていた悩み
小林さん(仮名)は横浜市戸塚区のマンションに、母親と2人で暮らしていました。10年前、父親が亡くなったことをきっかけに「もし自分に何かあっても、母親だけは安心して暮らせる場所を守りたい」という思いからマンションを購入。
当初は情報処理会社に勤めており、年収も十分あったものの、事業不振により会社の業績が悪化。やがて年俸制に切り替わり、残業代が支払われなくなったため、収入は大きく減少しました。さらに固定資産税や生活費の負担が重なり、銀行系の消費者金融からやむを得ず借金を始めると、返済が追いつかなくなっていきました。
最終的に複数社からの借入総額が膨らみ、支払いは不可能な状態に。弁護士に相談したところ、自己破産を提案されました。しかし、小林さんは高齢の母親を引っ越しさせたくないという強い思いがあり、自己破産しても家だけは手放したくないという悩みを抱えていました。
解決の流れ
- 自己破産手続きを進める
弁護士からは、小林さんの収入状況や借入総額を踏まえ、債務整理の最終手段として自己破産を勧められました。小林さんも返済不能であることを自覚し、やむを得ず自己破産の決断をします。 - リースバックを併用する
小林さんの希望は「母親との住まいを守りたい」という点でした。弁護士からは「リースバックが可能な業者へ相談する」というアドバイスがあり、投資家に自宅を買い取ってもらい、賃貸契約を結ぶ形を模索します。 - 結果として家に住み続ける
家は投資家に売却されたものの、リース契約を結んだため、自己破産後も母親と住み慣れたマンションにそのまま暮らすことができました。家計負担は家賃のみとなり、借金問題も解決されています。
今回のケースのポイント
- 自己破産とリースバックは併用できる。
- 弁護士からリースバックを提案される例も増えている。
- 高齢者や病気を抱えた家族がいる場合でも、引っ越しを避ける選択肢になり得る。
事例②:老後の生活費を確保し、住宅ローン負担を大幅に減らしたケース
ご依頼前の状況と抱えていた悩み
田上さん(仮名・61歳)は奥様と二人暮らしで、神奈川県横浜市都筑区に居住。毎月12万円の住宅ローンを支払っていましたが、60歳を機に正社員から嘱託社員になり、月収40万円ほどあった収入が21万円に激減。
奥様は持病があり働けないため、収入源は田上さんのみ。給料から12万円をローンに充てると残り9万円で生活しなければならず、将来的にはさらに厳しくなる見込みでした。特に4年後に定年退職を迎え、年金だけの生活になった場合には、住宅ローンを払えなくなるのではないかという強い不安を抱えていました。
解決の流れ
- リースバックによる売却を検討
インターネットでリスタート株式会社の情報を見つけ、老後の住宅ローン問題を解消できるリースバックに興味を持ちます。 - 住宅ローンの一括返済
残債約500万円の住宅を投資家が買い取り、売却代金で銀行への残債を完済。金融機関からの督促やローンの重圧から解放されました。 - 家賃5万円で住み続ける
新たに投資家との間で賃貸契約を結び、これまで月12万円の支払いが月5万円の家賃に下がりました。田上さんは老後の見通しが明るくなり、慣れ親しんだ家で余裕をもって暮らせるようになったのです。
今回のケースのポイント
- リースバック後の家賃は投資家や物件評価によって決まる。
- 老後の収入減を見越して、早めの相談と対策が重要。
事例③:年金受給者が住宅ローンの負担を大幅カットし、安心して暮らせるようになったケース
ご依頼前の状況と抱えていた悩み
立川さん(仮名・63歳)とお兄さん(64歳)は千葉県柏市で2人暮らしをしています。年金受給額は合わせて月10.6万円ほど(ご本人:6.5万円/お兄さん:4.1万円)で、立川さんにはパートの収入も月6.6万円ほどあり、合計すると月に約17.2万円の収入です。
しかし、住宅ローンは月11万円で、手元に残るのは約6.2万円。食費や日用品を切り詰めても苦しい生活でした。さらに2年後、立川さんが65歳を迎えるとパート契約が打ち切られる可能性が高く、月10万円程度の年金だけで住宅ローンの支払いを維持するのは不可能でした。生活保護も「持ち家がある」として市の福祉課から断られ、一層悩みが深まっていました。
解決の流れ
- 福祉課がリースバックを紹介
資産(持ち家)があるため生活保護の利用が難しいと返答されたものの、市の担当者がリースバックという選択肢を知っており、リスタート株式会社を紹介。 - 投資家が買い取り、賃貸契約へ
ご兄弟が住む家を投資家が買い取る形にし、得られた売却代金で住宅ローンを完済。そのまま家賃を支払いながら住み続けるしくみを構築しました。 - 家賃4万円で安心生活
11万円だった住宅ローンの負担は4万円の家賃に減り、老後の生活への不安が解消。「思い出深い家を守りながら、これから先もゆっくり暮らせる」と大変喜んでおられます。
今回のケースのポイント
- 年金生活者でも、リースバックなら資産処分と住居確保を同時に実現できる。
- 市町村などの公的機関がリースバックを紹介するケースもある。
事例④:リースバックで事業資金を調達し、家兼オフィスを手放さずに済んだケース
ご依頼前の状況と抱えていた悩み
竹山さん(仮名)は神奈川県相模原市で三代続く建設電気工事の会社を経営していました。かつては従業員も多数雇用していましたが、公共事業の減少や受注トラブルによって、業績は次第に悪化。
1件の工事を請け負うごとに材料代や外注費が必要で、銀行からの借り入れでやりくりをしていたところ、元請の建設業者から工事代金が支払われない事態が発生。銀行への返済は止まらず、経営状況は一層苦しくなりました。
家を売却して借金を返済しようと考えたものの、家の1階部分が事務所兼材料置き場であるため、売ってしまうと仕事が成立しなくなります。このままでは事業継続が困難という深刻な悩みを抱えていました。
解決の流れ
- 無担保不動産をリースバックで売却
竹山さんの自宅にはすでに住宅ローンが残っていなかったため、売却価格の全額を資金として活用できる見込みがありました。 - 事業資金として借金返済や運転資金を確保
自宅売却によって得られた資金を銀行への返済や材料費の支払いに充当し、経営危機を回避。 - そのまま住み続け事業を立て直す
リースバック契約を結んだことで、自宅兼オフィスを引き続き使用可能に。事業は徐々に受注が回復し、経営が安定した後も慣れた環境で仕事を続けられました。
今回のケースのポイント
- 自宅兼事務所でも、売却後に引き続き利用できるのがリースバックの強み。
- 事業資金の確保と住居の維持が同時に叶う場合がある。
事例⑤:夫婦で意見が対立したが、リースバックで両方の希望を同時に叶えたケース
ご依頼前の状況と抱えていた悩み
高田さん(仮名)ご夫婦は神奈川県横浜市青葉区の一戸建てに家族4人で住んでいました。ご主人は世界的メーカーに勤めており、かつては80%近い世界シェアを誇る会社でしたが、中国や東南アジアの企業にシェアを奪われ、給料が年々ダウン。
当初の住宅ローンは景気がよかった頃の収入前提で組んでおり、支払が苦しくなります。夫婦ともに仕事帰りにバイトに行くなど努力しましたがローンを滞納し、ついに競売の申し立てを受けました。
今後の進め方をめぐり、ご主人は「子どものためにも、もっと時間を作れるよう安い賃貸に引っ越すべき」という考え。一方、奥様は「子どもの転校や友達関係が心配。近所の目を気にしながら説明するのも苦痛なので、可能なら住み続けたい」と主張。お互い子どものことを思いつつ意見が真っ向から対立していました。
解決の流れ
- 任意売却で投資家に買い取ってもらう
競売申し立て後でも任意売却が可能な場合があるため、リスタート株式会社を通じて投資家を探し、家を買い取ってもらう手続きを行います。 - リースバックにより家賃で住み続ける
住宅ローンよりも安い家賃に設定できるよう交渉。これにより、夫婦がそれぞれ無理してバイトを掛け持ちする必要が大幅に減りました。 - 子どもも学校や環境を変えずに済む
引っ越しを避けられるため、奥様が不安に思っていた子どもの転校問題や周囲への気まずさもなくなり、家族全員が同じ環境で暮らし続けられます。
今回のケースのポイント
- 競売手続き中でも、条件次第で任意売却に切り替えられる。
- 家族内で意見が分かれた場合でも、リースバックなら両方の希望を叶えられる落とし所が見つかりやすい。
以上のように、リースバックは多種多様な事情を抱える方々にとって、家を守りながら金銭問題を解消する有力な手段になり得ます。状況によっては自己破産や競売が見えてきた段階でも間に合うケースがありますので、早めの相談をおすすめします。
リースバックならリスタートにご相談ください
リースバックは、物件をリスタートが直接買い取り、そのまま貸し出すため、家賃保証会社も保証人も不要です。そのため、ご家族の理解や援助を受けにくい場合や、たとえブラックリストに載ってしまっていてもリースバックを利用できます。
また、行政機関や金融機関などの関係者との話し合いはすべてリスタートの代表の峯元が代行します。
どうか一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。